岡田零
旭!? 来るなと言っただろう。
坂本旭
この馬鹿! いい加減、目を醒ませ……!
旭さんは零さんの襟首を掴んで、一撃食らわした。
岡田零
……ッ!?
呆気にとられた零さんは、思わず目を見ひらく。
坂本旭
零。どうして……一人で勝手な真似をした?
坂本旭
俺は……お前が戻るのをずっと待ってたんだ。
岡田零
お前を巻き込みたくない。
岡田零
全てが終わった後、この街にも、戒援隊にもお前が必要だ……だが、俺は必要ない。
反論しようとする零さんを、旭さんがそっと止めた。
坂本旭
零、目を覚ませ。お前一人じゃ無理だ。
坂本旭
然るべき手段に訴えるには、他にも協力者が必要だ。
坂本旭
そのためなら、俺はお前の力も、薩長の力も惜しみなく借りる。
坂本旭
お前一人に、辛いことを全部背負わせてたまるか。
岡田零
ったく。旭……よくそんなことが恥ずかしげもなく言えるな。
坂本旭
本心だからな。だから、もう無理は止せ。
岡田零
あ、ああ……